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IT`S NEW:㈱TOSEI/スチーム・乾燥でダニを死滅 消臭・脱臭・防ダニ効果も。わずか15分! 手軽で衛生的にスチームリフレッシュ!

         

▲敷ふとん専用の乾燥・スチームリフレッシャー「FRDGー150C」。
消臭、脱臭、防ダニ効果が得られる



ふとん洗いの市場規模は4,000億円!

ふとん洗いをさらに手軽に簡単に――㈱TOSEIは、わずか20分の「乾燥コース」と消臭・脱臭・防ダニの一連の工程が15分で完了する「リフレッシュコース」を搭載した敷ふとん専用の乾燥・スチームリフレッシャー「FRDG-150C」を2022年6月から発売する。

▲TOSEI 野村 雅和 商品企画・開発本部長


◆利用サイクルは週に一度


高齢の方や女性もセットと取り出しがしやすい通称「山型」の構造が特長的な「敷ふとん専用乾燥機「FDG-100C」のいわば後継製品で、「乾燥コース」は18,000個の熱風通気穴でスピード乾燥。ポリエステルふとんは20分で乾いてしまう。



▲18,000個の熱風通気穴でスピード乾燥を実現


一方、新たな機能の「リフレッシュコース」は、機械上部から100℃のスチームを噴霧し、ふとんの内部を熱風が通り抜け、その過程でダニを死滅させる(一般的にダニは60℃以上の環境で死滅する)。次に防ダニ・消臭剤を噴霧した場合、1か月程度防ダニ効果を保持できる。最後に、復元(仕上げ乾燥のこと)を行い15分で完了する。ちなみに前号のLBMで紹介した、2021年12月開催の製品展示会で参考出品された「FRDG-150C」には防ダニ効果はなかった(消臭・ダニ忌避剤はなかった)。

▲「リフレッシュコース」の流れ。スチーム洗浄後に防ダニ・消臭剤を噴霧、その後復元。わずか15分



「乾燥コース」は、年に一度、もしくは半年に一度、理想は3か月に一度のふとん丸洗い後に乾燥時間の短縮化を図るための機能だが、一方のスチームによる「リフレッシュコース」は、わずか15分で手軽に簡単にふとんをリフレッシュ(きれいに)する機能であることから、「週に一度利用してもらいたい」と野村雅和 商品企画・開発本部長は話す。

 

▲操作パネル。使用前に「フレッシュブロー」で内部をナノイー消臭できる。高齢者でもセットしやすい高さに配慮した。


◆「ふとん丸洗い」への誘導を狙う


同社が描く最終的なゴールは、「ふとん丸洗いの習慣化」だが、まずはスチームによるリフレッシャーで「コインランドリーにふとんを持ち込む習慣を定着させたい」という意図が開発の背景にある。だからこそ、使い方はできる限り手軽に簡単に。利用料金も「500~700円」と、ふとん丸洗いより遥かに安い設定を推奨していく。掛けふとん洗いの認知拡大といった相乗効果も見込んでいるという。 ふとん洗いの潜在的な市場規模は約4,000億円(※同社の試算国内人口に対し、日本人が保有する洗濯可能なふとん(約2億枚と想定)をコインランドリーで年1回洗濯(2,000円)する新習慣を加算した場合)とされていて、ここに注力する意味は大いにありそうだ。

▲バンドでふとんをしっかり固定することで、熱風を効果的に通す。バンドもメッシュ素材で、スチームや防ダニ・消臭剤が通り抜けるようになっている


Topics
コンパクト真空包装機「Smart Pack」
あらゆる利用シーンを想定


また、TOSEIといえばふとんの真空包装機の開発にも力を注いでいることで知られているが、その技術をホテル、病院のランドリールームやエレベーターホールなどでも使えるよう、コンパクト化した「Smart Pack(スマートパック)」を開発。上記以外にも様々な利用シーンを想定しており、コインランドリーでも毛布やスニーカー、ぬいぐるみなどに使えると同社は考えている。

︎▲Smart Pack。テーブルに置くタイプと、キャスター付きのスタンドタイプがある(写真はスタンドタイプ)



使用する袋は市販されている一般的なポリ袋でOK、圧縮したいアイテムを袋に入れてセットし、フタを閉めると自動的に袋内の脱気が開始される。料金の回収方法はポリ袋の販売か、コインセレクターを搭載したモデルを使用する方法などが選べる。コインランドリーでのフィールドテストも実施中で、今後どのような形で売り出されるのか注目だ。

 

▲写真はクッション。袋に入れてセットし、フタを閉めると脱気開始。次に使うときに袋を開けると、ふっくら元通りになる




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