コインランドリー情報誌 ランドリービジネスマガジン LBM

国内唯一無二のコインランドリービジネス情報誌




REPORT:㈱アスファクト ランドリープレス事業部 千葉県成田市 KIMAMA公津の杜店/最新のタッチパネル搭載機器に独自仕様も、ENEOSフロンティアからパートナーとして選ばれた理由とは?


Laundry Press USER


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写真:ランドリーの入口

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写真:洗濯乾燥機をメインとした8台にスニーカー専用機も

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写真:ドライブスルー型の洗車機が2台

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写真:屋根付きのセルフ手洗い洗車場



 “洗いにこだわるWASH Facility(洗う施設)”とのコンセプトで2020年6月29日、千葉県成田市にオープンしたKIMAMA公津の杜(きまま こうづのもり)店は、いつもの洗濯をおしゃれに、快適に行える「セルフランドリー」と、手洗いor機械洗いより、好みの方法で車を洗える「セルフ洗車場」を備えた施設。若い世代の人口が増加中という千葉県成田市ニュータウンに位置し、成田空港まで車で5〜6分であることから、近隣住民の自動車所有率も高そうだ。

 そのKIMAMAを運営するのは、㈱ENEOSフロンティア。ENEOS㈱の100%子会社で、親会社が作ったサービスステーション(SS)の運営をメインとする企業であるが、若者を中心に自動車離れが進む中、新たな事業として取り組んだもの。なお、KIMAMAは“洗う施設”であって、ガソリンの販売は行っていない。

 なぜ、セルフランドリー+セルフ洗車場なのだろうか? この点について、同社のカンパニー本部・事業開発グループの安藤毅グループマネージャーは、「全くの白紙から新規事業を考えたが、『自社の強みを活かす』との視点から洗車、それも女性にも楽しく洗車してもらえる施設とのアイデアが浮かび、そこへ最近女性の利用者が増えているおしゃれなランドリーを併設することで、相乗効果が得られると考えた。特にランドリーについては、共働き世帯の増加やゲリラ豪雨、花粉、PM2.5等といった問題もあり、先行きは明るいと見ている」と語る。


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写真:安藤毅マネージャー


 ただ、洗車に関するノウハウは豊富な一方、ランドリーは一部で経験があるものの、それは親会社の主導であり、ゼロから携わるのは初めてだった。そのため、ランドリーが新規事業の候補として挙がって以降、安藤マネージャーらは全国にあるグループのSSに出張する際、近くにコイン洗車場やランドリーがないかを調べ、あれば実際に足を運んだという。


 もちろん、2019年9月に東京ビッグサイトで行われたコインランドリーEXPOにも来場、多くの出展者から資料を収集するとともに、提案内容を細かくチェック。その結果、安藤マネージャーらがパートナーに選んだのが、ランドリープレス(㈱アスファクト=本社・福岡市南区)であった。


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写真:洗濯乾燥機は最新のタッチパネル搭載タイプで現在5か国語に対応、さらに近日2か国分が追加されるという


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写真:お湯洗いにダニ退治はランドリープレスの独自仕様。人気メニューとなっており、売上アップに大きく貢献する


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写真:2台の専用機で店内の空間もリフレッシュ。有人店舗のため、各機器もこまめに除菌している

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写真:トイレは男女別のほか多目的用もあり、広々とした作りに



 ランドリープレスは九州と関東で直営を30数店舗運営する他にも100店舗以上を手掛けてきた。ただ「キレイなランドリーを作る」だけでなく、オーナーの意向を最大限取り入れつつ、多くのお店で培ってきた繁盛店のノウハウを盛り込んだオシャレな店づくりが、業界でも高く評価されている。

 安藤マネージャーは、「地元の福岡で狭小スペースにもかかわらず効率的に作られた店舗を見て強く印象に残っていたし、店舗完成後にロイヤリティ等の費用が発生しないこと、さらに、安心できる日本製の機械にランドリープレス独自の仕様が搭載されていること、ポイントによる囲い込みやプロモーションに活用できるアプリの存在等により、ランドリープレスさんにお願いすることにした」。


 KIMAMA のオープンは2020年6月29日と書いたが、この夏は記録的な雨の多さで、関東地方の梅雨明けも8月にずれ込んだほどであった。洗車場にとって雨は痛手となるが、逆にランドリーにとってはプラス要因となり、7月の成績も異業種の新店としては悪くなかったようだ。取材時には梅雨は明けていたが、常駐するスタッフにランドリーの使い方や洗える寝具類について質問しに来る女性の姿をよく目にしたことからも、今後の可能性の高さを感じた。

 セルフ洗車の方も、通常のコイン洗車場では、手洗いしているのは男性が大半だそうだが、「この1か月で十数名の女性が手洗いしていた。機械洗いでも、一般的には男性が一人で来て一人で作業するケースが多いが、KIMAMAではカップルや家族でやってきて、皆で作業する姿をよく目にする。散歩に出かけるのと同じように、気分転換として洗車を活用していただいているのではないか」と、イメージしていた施設になり始めていることに対して、大いに手応えを感じているようだった。

 なお、今回取材した公津の杜店については、スペースの関係もあって「セルフランドリー」&「セルフ洗車場」となったが、手洗いor機械洗いのセルフ洗車に加え、「フルサービスの洗車(スタッフによる手洗い)までメニュー化できれば、さらに喜んでいただける施設になるのでは」と安藤マネージャー。

 ランドリープレスという強力なパートナーを得て、KIMAMAは今後もさらに進化していきそうだ。



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