IT ' S NEW:海渡産業㈱/高まる消費者の清潔志向に「抗ウイルス加工」の新提案、+300〜500円で単価アップ!
本社のある北海道のほか、東北〜関東の各地に拠点を構え、1990年代から幅広いエリアでコインランドリー経営を支えてきた海渡産業㈱グループ(カイトコインランドリー)では近年、オーナーにとって店舗の差別化につながる付加価値として、仕上がり後の洗濯物に様々な効果をもたらす加工コースを提案しており、これまでにLBMでも紹介したことのある「洗浄強化コース」(作業着等のしつこい油汚れに最適)、「プレミアム消臭コース」(高濃度銀イオン&超消臭ポリマーの力で洗い、消臭効果は次の洗濯まで持続)、「ふんわりコース」(毛布等がふんわり仕上がる)、「防ダニコース」(アトピー等のダニ対策に、寝具等に最適)は「それぞれに特化した性能を発揮し、通常のコインランドリーでは出来なかった加工を実現できる」、「通常コースよりも単価を上げることが出来るので、月々の売上金額が上昇する」、「他店舗では出来ない加工なのでお客様の囲い込みが出来る」、「付加価値が得られて、競合を気にする事のない店舗になれた」、「売上がV字回復した」と、オーナーから喜びの声が多く同社に寄せられ、高い評価を得ている。
イラスト:「抗ウイルス加工」のウイルス減少メカニズム。「オーリス」というのが、今回用いられる日華化学の加工剤
写真:「プレミアム消臭コース」等を搭載した洗濯乾燥機が並ぶ店舗
◆「清潔」へのニーズが高まる中
そしてこのほど開始したのが、繊維加工用薬剤の世界的トップメーカーである日華化学㈱(福井県福井市)が開発に成功した抗ウイルス機能を持つ薬剤による「抗ウイルス加工」。新型コロナウイルスの感染拡大により、消費者の間では「清潔」というキーワードが重視される今、衛生的な仕上がりを実現する新たな付加価値を、オーナーに向けて提案していく。
◆ウイルス加工のメカニズム
その「抗ウイルス加工」のメカニズムについて少し説明していくと、ウイルスの構造は、粒子の中心にある核酸と、それを取り囲むカプシドと呼ばれるタンパク質の殻で構成される「ノンエンベロープタイプ」(ノロウイルスやアデノウイルスなど)と、その外側にエンベロープと呼ばれる脂質膜を持つ「エンベロープタイプ」の2種類に分けられる。いま世界中で感染が広がっている新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスは、後者の「エンベロープ」ウイルスに属し、エンベロープの突起が細胞に吸着し、細胞内部へ入り込むことで増殖するが、今回使用される加工剤は、繊維に付着したウイルスのエンベロープに作用することで、ウイルスの数を減少させる。
グラフ:抗ウイルス性の試験結果=日華化学の資料より
◆外部機関の試験でウイルス99.9%低減
具体的な効果については、未加工布と比べたウイルス感染価の残存率は0.01%以下と、生地上のウイルスを99.9%以上低減させることが、外部機関による抗ウイルス性試験で分かっているという。
◆+300〜500円で単価アップ
加工は、自動投入で行い、「目安として20㎏の洗濯乾燥機で+300〜500円の加工料金を見込めます」と海渡産業は述べている。
ただし、販促上以下の表現・用語を用いると規制の対象となるため、注意が必要だ。
×病気の治療や予防に対する効果を明示・暗示する表現
×菌種名・ウイルス種名の記載
×「減菌」「殺菌」「消毒」
問い合わせは同社(TEL011-836-3655)まで。
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