コインランドリー情報誌 ランドリービジネスマガジン LBM

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人が集まる楽しい場の提供を考えた記憶に残るコインランドリーの経験/カラーコーディネーターによる海外の洗濯・ランドリー事情⑧ 倉永真紀子

 こんにちは! 今回は台湾のコインランドリーのお話です! ご紹介するのは観光地にある一軒のコインランドリー。訪れた時間は夜の20時頃でしたが、中には人がたくさんいました。

 まず意外だったのが、店内の入り口にあるゲームの自動販売機!


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写真:コインランドリーの入り口。夜の20時頃だったが、中にはたくさんの人が


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写真:この店の看板



 ちなみにこの箱の中には、おもちゃとか、割引券とかが入っていたりするのだそう。何が入っているかお楽しみで、地元の人はラッキーバッグと呼ぶそうです。店内にはクレーンゲームまでありました。


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写真:入り口にある「ラッキーバッグ」。箱の中には、おもちゃや割引券などが入っているという


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写真:店内にはクレーンゲームまであった



 台湾ではこういった類のゲームなどは、大きい夜市の中にもあったりします。日本のようにクレーンゲームもたくさんありますし、身近なエンターテイメントなのでしょう。

 ただ、私が訪れた時は、誰もゲームで遊んでいませんでした。この維持費と収益がどうなっているのかが気になるところではあります…。

 そして、他のコインランドリーと同じように、洗剤を販売している自動販売機もあります。

 台湾の洗剤は「洗衣粉」と書くのですが、この洗衣粉、実際は液体でした。関西人の私は「粉ちゃうやん!」と思わずツッコミたくなりました(笑)


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写真:洗剤の自動販売機。「洗衣粉」と書いてあるものの、実際は液体だった


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写真:価格は50gで10元(約35円)



 ですが、下に小さく書いている(精)の文字で洗衣精、つまり洗濯洗剤、になるそうです。

 その他「装衣袋」、つまり服を入れるための袋や「柔軟精」柔軟剤も販売しています。それぞれ約50gで10元、日本円で約35円(2019年7月現在)です。


 台湾で販売されている家庭用の洗剤には、もちろん粉のものもたくさんあります。写真の洗剤は、台湾のスーパーで見たものなのですが、朱色に近い赤のデザインが「強力に」汚れを落としてくれそうなイメージを与えてくれますよね。台湾の洗剤を見ると、なんとなくどんな機能を持っているのか予想ができるので見ていて面白いです。


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写真:台湾の家庭用洗剤(粉末)


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写真:水洗機


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写真:二段式乾燥機



 ここのランドリーの内装は、空いた敷地に洗濯機を置いた程度というような感じで、今まで見てきたランドリーのような特徴的な内装はありませんでした。お店を離れようとすると、お店の端っこでドアを押さえながらずっと立っている外国人カップルが居ました。何があったのか彼らに話しかけてみたら、乾燥機のドアが運転中勝手に開くから交互に立ってドアを押えていたのだそう。

 お隣にもう一つ小さいサイズの乾燥機があるよ、と話すと「でっかい方がすぐ乾くからこっちにしたんだよ〜」とのこと。私なら、自分の洗濯量に合わせて乾燥機の大きさも選ぶのですが、なるほど、いろんな考えの人がいるものです。

 そしてそれが会話のきっかけになって、次の日を彼らと一緒に過ごすことになりました!

 「コインランドリーでこんな風に出会うなんて面白いね!」と言いながら、彼らとは景色の綺麗な浜辺へ行ったり、夜市を一緒に楽しみ、いい思い出ができました。

 そこで、思ったのです。「予想外のことや、何か楽しいことが起こった時に、その場所が記憶に残る」のだなと。例えば冒頭に書いたゲームの自動販売機の案は、日本で取り入れるには少し現実味がないかもしれません。

 でも、「人が集まる場所にする」「楽しいことが起こる場所」という視点に変えて、例えば夏の縁日時期に親子向けに店頭にちょっとしたゲームを置いてみるのも面白いかもしれません。

 椅子を置く場所や休憩スペースの使い道を、人が集まる場所にすることを前提に考えてみると、そのお店独自の強みが広がります。

 今回のお店では、昔の銭湯のように家族がいたり、会った人同士の会話が広がる場所のような感じもしました。


倉永さんのブログ https://ameblo.jp/life-is-colorful-makiko/




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