コインランドリー情報誌 ランドリービジネスマガジン LBM

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時間を惜しまず、バスで30分!ポスティングをきっかけに学んだ「知られることの大切さ」

Franchise マンマチャオ芹が谷店 神奈川県横浜市港南区

 

 全国に300 店以上のフランチャイズチェーンを展開している㈱mammaciao(マンマチャオ、本社・神奈川県横浜市)のオーナー店の1 つ、マンマチャオ芹が谷店(神奈川県横浜市港南区)を経営する㈲巧興業は元々清掃業(ハウスクリーニングなど)を行っている会社で、代表取締役の神保毅氏が芹が谷店を始めたのは今から4年前の2013 年。「常に新しいことに挑戦したい」という想いと「コイン商売」を検討中だった神保社長がインターネットでマンマチャオの存在を知り、事業説明会に参加したことがきっかけだった。

 神保社長から色々な話を聞いていく中で、強く印象に残ったこと。それは「お客同士の繋がり」だ。

 特に、「伝言ノート」はコインランドリーが「無人の空間」だと感じさせない。このノートは、お客が書き込むもので、店舗内のことを担当する奥様の晴美さんはそれを基に、お客の要望に応えていくそうだが、ノートに書き込まれる内容はお店へのリクエストだけに留まらない。

 

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(写真=神保毅社長(左)と奥様・晴美さん)

 

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(伝言=伝言ノートに書かれたお客の要望に応えて置いたウェットティッシュ

 

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(写真=「他の人の物に触れるのはちょっと…」ということから忘れ物は小分けに。年に2回のオーナー会で学んだことを実践している)

 

f:id:makotomarron:20170309044153j:plain(写真=伝言ノート。雑誌や有線放送もない中でお客の要望から生まれた1冊が、お店のアイデンティティとなっている)

 

f:id:makotomarron:20170309044218j:plain(写真=目の前はスーパーでその隣には郵便局とコンビニも。「生活道路」への出店が本部の狙いの一つ)

 

 自己紹介や日記的な書き込みから、人生相談、選挙や税金など時事ネタもあり、書き込みにコメントする人もいて、ノートの上でお客同士の「会話」が生まれる。ノートをきっかけにお客同士が食事や買い物に行くこともあるそうだ。

 さらにお客についての話を聞いていく中で、また一つ驚かされたことが「バスで来るお客の話」だ。その方は、バスで30 分はかかる距離を、キャリーケースを持ってやって来るというのだ。神保夫妻が訳を尋ねると、そのお客は「近所にもコインランドリーがあるのだが、清潔感がなく、入りづらい」と答えたといい、この近辺で働いているうちに同店の存在を知り、地元のお店とは違い、日の光が差し込み、とても明るい店内の清潔感に魅力を感じ、わざわざバスに乗ってでも同店に来るのだという。

 無人の空間であるコインランドリーを舞台にコミュニケーションが生まれる背景にあるのは、オープンから半年後に始めたチラシ配布だ。

 オープンから半年間の間、1か月の売上は到底、長く続けられないような金額で、「このままでは」と感じた神保社長はマンマチャオのアドバイスとサポートを受けてポスティングを始めることにした。毎月1 回、半年間にわたって近隣地域でポスティングし、郵便局のチラシコーナーにも置いてもらったという。

 その結果、お客が以前より増えたことは大きな収穫で「軌道に乗ったのはそれから」というが、それ以上の発見もあった。

 ある日お客が「ここはいつオープンされたのですか?」と尋ねてきた。既にオープンして2年が経過しており、そのことをお客に告げると大変驚いた様子だったという。実はそのお客は同店の目の前にあるスーパーの真裏に住んでいる「ご近所さん」だったのだ。

 近くに住んでいても目の前を通るだけではお店の存在は知られない――このとき、神保社長は「お客様と関わり、お店を知ってもらうことの大切さ」を強く実感したという。伝言ノートも遠くから足繁く通うお客も、神保ご夫妻のこのような経験が生んだものなのかもしれない。近いうちに藤沢に2 店舗目をオープン予定とのことで、藤沢の地で二人を囲む「お客の輪」が目に浮かぶ

 

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(写真=清潔さは清掃業者のこだわりから、というよりは「自分がお客として来たときに嫌な店にならないように」という想いから。1 日1 回の清掃は2 人で行う)

 

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(写真=チラシは本部がデザイン。郵便局では20枚ずつ置き、多い所では1 週間で10 枚減ったという)

 

フランチャイズに関する問い合わせは、マンマチャオ

TEL0120-79-5523)まで

 

 


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