「ロイヤリティ不要」にウラはナシ! 独自のノウハウでコンパクト設計もサポート 住み慣れた地元でコインオープン、地元パワー全開!
FRANCHISE マンマチャオ荏原中原通り店 東京都品川区
全国に400 店舗のフランチャイズチェーンを展開している㈱mammaciao(マンマチャオ)。そのオーナー店の一つ、東京都品川区のマンマチャオ荏原中原通り店を経営しているのは、かつて洋食店や居酒屋などの飲食事業を展開していた山口竜夫さんだ。
お店をオープンしたのは今年1月のこと。山口さんは「長く飲食業をやってきたが、常に人件費の悩みが付いて回った。週末の一番忙しい時間帯に都心でスタッフを集めるとなると、それなりのコストがかかる。また、学生の従業員だと卒業と同時に辞めるため、せっかく育てても…。そんな悩みをずっと抱いているうちに、人件費のかからない新しい事業を始めたくなった」とコインランドリー開業を決めたきっかけを説明してくれた。
山口竜夫さん。「コインランドリー事業は、未経験者でも特に難しいことはなく、思い切りも大事」と話す
マンマチャオ荏原中原通り店
コイン開業を決めた矢先、マンマチャオの三原淳社長が出演したテレビ番組を見たことで、同社の事業説明会の参加を決めたというが、当初はフランチャイズでありながら「ロイヤリティ不要!」を謳う同社に対し、モヤモヤ感があったそうだ。同行した山口さんの奥様もその気持ちは同じで、説明会中の質疑応答で「ロイヤリティ不要って何かウラがあるんですか!?」と質問した。ところが、「三原社長に『ありません!』と言い切られた」という(ここで補足だが、同社HPにアップロードされている三原社長のインタビューによると、「フランチャイズにおけるロイヤリティは『看板料』のようなもの。その看板に価値があるからお客様が来る。しかし、その価値は今の店舗数では生まれない。現状では、「マンマチャオA店」と「コインランドリーA店」でもお客様には変わらない。それでロイヤリティを貰うのはどうか」と話している)。その後で、さらに「たくさんは儲からないかもしれないが、みんなで幸せになりましょう!」と三原社長が参加者に呼び掛けると、山口さんのモヤモヤ感は吹き飛び、ある意味“フィーリング”で同社からの開業を決めたという。
さて、話は物件の選定へと移る。マンマチャオの強みの一つであり、家賃15 万円以下のなるべく安い物件、家庭を持ち洗濯する機会が多い30 ~ 40 代が周辺地域に多く住んでいることなどの売上を考慮した物件をオーナー向けに紹介しているが、逆にオーナー側が自ら物件を見つけ、本部が商圏調査を行って出店するケースもある。
店内は洗濯機が9㎏1台、18㎏1台、27㎏1台、乾燥機は14㎏6台、23㎏1台がコンパクトに収まっている、という印象
地元の人に支えられ、懸念事項だった反対側の道路より向こうに住んでいる人も、しっかりと足を運んでくれている
山口さんの場合は後者のケースで、長く暮らしてきた地元・品川での開業を希望し、現在の物件を同社に提案した。ところが当初、同社の回答は「あまりお勧めできない」。理由は「大通りを挟んで横断歩道が無く(歩道橋しかない)、反対側の道路より向こうの人たちが来店しにくいから」ということだった。それでも、山口さんは同地での開業を強く希望。最終的には商圏調査により、同社規定の「1万世帯に1店舗」をクリアしており、かつ山口さんが古くからこの土地で暮らし、地域のコミュニティに属していることをプラス材料と判断して同物件での開業が決まった。
店内の機械は全て、電子マネー決済に対応している。nanaco、PASMO、Suica などが使用可能だ
紆余曲折を経てのオープンだったが、いざ始めると、懸念事項だった来店アクセスの問題もどこ吹く風で、近隣に住む友人らが「山口さんがコインランドリーを始めたんだって!」と呼びかけ、友人の家族が来店するなど「地元パワー」全開。「おかげさまで好調!このような勝算も想定してここでの開業を希望した。地元に根付いた商売ができて嬉しい」と山口さん。集客には長年、同地域で暮らして築いてきた人間関係が確実に活きているという。
今はまだ、開業したばかりで同店の経営に勤しむ日々だが、将来は「生まれ育った北海道で開業したい」とのこと。自らに縁のある土地を大事にする山口さんらしいビジョンを聞くことができた。
※フランチャイズに関する問い合わせは、マンマチャオ
(TEL0120-79-5523)まで。
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