国内初の会員制コインランドリー、2号店がオープン。洗濯代行の「預け放題プラン」スタート!
REPORT:会員制コインランドリーに洗濯代行の新サービス
日建リース工業㈱のアラエル
Araeru新宿弁天町店
2017年9月16日、国内初の会員制コインランドリー「Araeru(アラエル、運営元・日建リース工業㈱)」の2店舗目となる「新宿弁天町店」が東京・新宿区に誕生した。
第1号店の「新宿山吹町店」で実施した、月額利用料を支払うことで使い放題となるサービス(使い放題プラン)を継続するとともに、新たに洗濯代行のサービス「預け放題プラン」も用意。会員は二つのプランからいずれか一つ選択することができる。
1号店では「シェアロッカー」を設置し、一眼レフカメラやレイコップなどのレンタルを行ったが、2 号店には無く、両店舗で特徴も異なる
どちらのプランも月額期間内は「いつでも、何度でも」利用可能。「普段使い」ともなれば、家に洗濯機いらずとなる。新たな洗濯のカタチ、新たなライフスタイルを同店から発信していく。
24時間いつでも何度でも、使い放題、預け放題。「洗濯に時間をかけたくない全ての人に豊かな時間を提供します」と同社
■2号店も同じ新宿区内に出店
2号店は1号店から徒歩10分というかなりの近距離にある。その目的は二つ。一つ目は、「ドミナント戦略」。二つ目は、各種数値(売上、会員数など)を比較し増減率の要因を分析、今後の出店戦略に活かすためだ。
このような目的を立てられたのは「会員制」という独自の利用形態があってのこと。「会員制」を敷くことによって、お客の数を絞っている(店舗のシステム上、500名という上限がある)ため、商圏を通常のコインランドリー(半径1km)よりも狭い半径500mと設定で きた。そのため、徒歩10分の距離にある両店の商圏はギリギリ被らないそうだ。
低層の集合住宅が多く存在する弁天町
■洗濯代行も利用し放題、1回利用もOK
ここからは新サービスの洗濯代行「預け放題プラン」について。仕組みはシンプルで利用の流れは以下の通り。
①「預け放題プラン」を選択した会員に月額期間中、ロッカーが与えられる
②ロッカーに衣類を入れる(最大6 キロ程入る)
③常駐するスタッフが仕上がり日に合わせて洗い~畳みまで行う
④ロッカーに戻す
ロッカーは45個なので、月の利用者数の上限も45人。一つのロッカーに6キロ分の衣類が入る
スタッフは12時~ 17時まで常駐し、洗濯代行専用のスペースで作業を行い、洗濯代行のほか、清掃や機械の使い方の説明といった簡単な接客も行う。
月額利用料金は仕上げ日数によって異なり、中1日仕上げは12,800円、中2日仕上げは9,800円、中3日仕上げは8,300 円となっており、他に「中3日コースだけど、これだけは急ぎで仕上げてほしい!」という会員や使い放題プランの会員のために、1回利用(1,500円)もある。
「使い放題プラン」の会員はロッカーを持っていないので、受け渡し用として作業スペースにはカウンターが存在する。
同社では「全体の構想としてコインランドリー+洗濯代行があり、今は洗濯代行を実施していない1 号店でも、実施する方向で進めている。キャンペーンなどを企画して、積極的に打ち出していきたい」としている。
■1号店は「普段使いの会員」が増加中
オープンから半年が経過した1号店の状況だが、10月現在の会員数は約200名。出店から1年を迎える来年3月末までに500名を目指しており、ややスローペースのため、同社では「もう少し認知を高めるために販促を強化していかなくてはならない」としているが、会員の利用頻度は「毎日利用」の「普段使い」が多いとのことで、使い放題をサービスとして提供する店舗のコンセプトが会員に浸透しつつあるようだ。
上写真、時計があるところの右側に下写真のカウンターがある。同店はクリーニング所として届け出を済ませている
店内に掲げている「預け放題プラン」を含めた利用上の注意点。水洗い不可のもの、縮むもの、特殊な消毒が必要なものは預からない
読者登録 いただきますと、毎号発刊時・サイト更新時にメールにてご連絡させていただきます。
読者登録はこちらまで