コインランドリー情報誌 ランドリービジネスマガジン LBM

国内唯一無二のコインランドリービジネス情報誌




EVENT:国内唯一のコインランドリービジネスの専門展『第2回 国際コインランドリーEXPO 2017』、パシフィコ横浜に4,459人、新たな枠組みで上々のスタート

 国内で唯一のコインに特化した展示会である「第2回 国際コインランドリーEXPO 2017」が2017年11月29日〜12月1日の3日間、横浜・みなとみらいのパシフィコ横浜で開催された。同時開催の「第1回 クリーンビジネスフォーラム 2017」と合わせた規模は、出展が52社・団体、出展小間数が140小間であった。

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 なお、2016年12月2〜4日に東京ビッグサイトで行われた第1回コインEXPO は、クリーニング業界向けの展示会「クリーンライフビジョン21〜2016東京国際クリーニング総合展示会」(以下「CLV」、主催:全国クリーニング生活衛生同業組合連合会)と同時開催だったため、2017年の第2回コインEXPO&第1回クリーンビジネスフォーラムは、これまでにない“新たな枠組みの展示会”となる。

 これを直近のCLVと比較すると、出展63社・団体、173小間だった2015年の大阪大会(会場はインテックス大阪)と近い規模となる。しかし、2017年のパシフィコ横浜には3日間で4,459人(来場登録者数=下表参照)が訪れ、3,328人だった2015年の大阪と比べると、横浜の方が3割以上も多い。

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 コインEXPOは前年に開催実績があったことに加え、提案内容が明快となる分、展示はコイン関係が中心となったが、コイン事業者以外にも不動産・流通関係、ガスやガソリンスタンドの燃料系に建設関連など、CLVではほとんど見ることのなかった業種からも多数が来場。コイン機器関連の出展者はもちろん、洗剤や消臭剤にロッカー、ランドリーバッグを始めとする小物など、機械以外のアイテムでも商談が活発に行われたことから、大半の出展者は展示会を高く評価していた。

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f:id:murakamihjm:20180517035348p:plain写真:︎初日の来場者が最も多く、開場と同時に受付には長い列ができた

 また、3日間で合計18本のセミナー等が行われ、「コインランドリー市場の動向と家事代行が生み出す新しいビジネスの可能性」(㈱アピッシュ・山崎美香社長&㈱ベアーズ・高橋ゆき副社長)、「地域インフラとしての役割を果たすコインランドリー」(㈱wash-plus・高梨健太郎社長)、「コインランドリー刑事(デカ)に聞く最新のコインランドリー動向とトレンド」(コインランドリー刑事=藤原健一氏)、「コインランドリービジネスのいろは」(㈱日本売上アップ研究所・中西正人社長)などコイン関係では、いずれも100名を超える聴講者が集まった。なお、121名を集めたコインランドリー刑事のセミナーの概要を、今号22〜25面に掲載している。

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写真:新たなビジネスのヒントが得られるセミナーが3日間で18本も。満席となったものも多く、来場動機の大きな要因となったようだ


2回目のコイン店アワードも盛況に


 コインEXPO2017の関連イベントとして、2016年に続き「第2回コインランドリー店アワード」が11月29日、セミナー会場にて行われた。これは、全国のコインランドリーを対象とし、本アワードの選考委員が選出するコイン店舗を、国内で唯一のコインに特化した展示会の会場で表彰するという同展の目玉企画として実施されたもの。

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 あらゆる側面から、もっとも評価の高かった店舗に授与する【最優秀賞】に輝いたのは、東京都目黒区のフレディレック・ウォッシュサロン トーキョー。ドイツ・ベルリンで高い支持を誇るウォッシュサロンが東京に初上陸。2017年7月のオープン以来、「ただ洗濯するだけではなく、楽しんで時間を過ごしてもらえる場所を提供する」というコンセプトは注目を集め、多数のマスコミにも登場。“進化系コインランドリー”を広く認知させた功績が評価された。なお、LBMでは受賞後の同店を取材、今号20〜21面で紹介している。

 特定の分野において秀でている店舗に与えられる【特別賞】は、静岡県駿東郡のFuwari(フワリ)が受賞。万が一の災害時に備え、復旧の早いプロパンガスを採用。電気と水道の確保が可能と分かった時点で地域住民に無償で開放、裏のスペースでは小規模ながら炊き出しも行えるなど公益性の高さが評価された。

f:id:murakamihjm:20180517035458p:plain写真:【特別賞】に選ばれた静岡県駿東郡のFuwari

 ユーザーにとって使いやすい店舗であり、質の高いサービスを提供する店舗に与えられる【UI・UX部門】は、東京都新宿区のAraeru(アラエル)新宿山吹町店と、愛媛県大州市のSHIMIZUYA Lavoir/清水屋クリーニング十夜ヶ橋店が受賞。


 アラエル無人営業のコインランドリーにおいて、大きな課題とされているセキュリティの問題を「完全会員制」にすることでクリア。また、1か月24時間使い放題の「定額制」という斬新なアイデアでこれまでにない需要を築き上げた。

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写真:ICカードを持った会員以外は入店できないアラエル

 一方の清水屋、店名にあるLavoir(ラボアール)とは、フランス語で昔の共同洗濯所のことで、地域の人々が気軽に集まって楽しく過ごせる場所にしたいと名づけられた。それでいて内外装や提供されるコーヒーなどは、とことん本物志向を追求。シンプルながらオリジナリティーの高い店舗となっている。

f:id:murakamihjm:20180517035724p:plain写真:愛媛県大州市のSHIMIZUYA Lavoir/清水屋クリーニング十夜ヶ橋店は、とことん本物志向

 IT技術を駆使した店舗を選ぶ【IT部門】は、千葉市美浜区のコインランドリーwash+稲毛海岸店が受賞。wash+は第1回でも中葛西店がIT部門賞に輝いており、2年連続の受賞となる。稲毛海岸店では、洗濯機窓にスモークをかけられるほか、自分で扉にロックをかけられるので他人に開けられる心配がない、といった操作が利用者のスマホ一つで完結。Amazon Payでの決済にも対応している=28面に関連記事=。

次回のEXPO情報は31面に


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