コインランドリー情報誌 ランドリービジネスマガジン LBM

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REPORT:初のファミマと一体型の店舗が東京・杉並にファミマランドリー都内1号店オープン

 

ファミリーマート

東京都杉並区 Famima Laundry

 国内で約18,000店舗を展開するコンビニ業界2位のファミリーマートが2018年3月31日、千葉県市原市にコインランドリー1号店をオープン。その「ファミマランドリー市原辰巳台西二丁目店」については前号で詳報したが、2018年5月25日には2号店となる「ファミマランドリー杉並永福四丁目店」が東京都杉並区永福四丁目に誕生した。都内1号店で、千葉の店舗は既存のファミリーマートと併設(それぞれ単独の施設で、隣に行く際は一度外に出る必要がある)というスタイルであったが、こちらは初の一体型タイプ。双方の店内を自由に行き来することができる。

f:id:murakamihjm:20180719151648p:plain写真:2018 年5月25 日にオープンした「ファミマランドリー杉並永福四丁目店」

 コンビニ自体は2013年3月にオープンしており、隣の敷地を借り増ししてファミマランドリーを新設、駐車スペースも両施設を合わせて18台と増やした。なお、運営形態としては1号店と同じくファミマはFC、ランドリーは本部の直営となっている。

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写真:手前のコンビニは2013年3月のオープンだが、奥にできたランドリーの新設オープンに合わせてコンビニもリフレッシュオープン

 

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写真:マスコミの関心も高く、NHK、日本テレビテレビ東京、フジテレビとテレビ局だけで4局の取材が入っていた


 ランドリーの店舗面積は約11坪(1号店は約20坪)。10㎏の洗濯機2台と洗濯乾燥機が中2台、大1台のほか、乾燥機は14㎏の2段式が4台。スニーカーランドリーに集中精算機もある。1号店と同じく機械は全てアクア。

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写真:ランドリーの店舗面積は約11坪。初の一体型タイプとなっており、ファミマとランドリー双方の店内を自由に行き来することができる


 自動ドアを通れば、すぐにコンビニ側に行くことができるので、ランドリー側からはコンビニのイートインの存在を、コンビニ側からはランドリーの存在をアピール。イートインは12席あり、千葉の5席と比べると2倍以上となる。

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写真:︎ランドリー側からはコンビニのイートインの存在を、コンビニ側からはランドリーの存在をアピール


 コンビニ側にはランドリー関連商品コーナーを設け、ドイツのドクターベックマン製品(色移り防止シートやシミ抜き剤など)に洗濯ネットなど、洗濯関連アイテムを20種類販売している。後述するが、1号店でのこうした関連商品の売れ行きが良いそうで、かなりのスペースをとっていた。

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写真:コンビニ側ではドクターベックマン製品を中心に約20の洗濯関連アイテムを販売。コーナーを2か所設けるなど、かなりのスペースをとっていた


 この取材は、オープン当日の5月25日に行われた店舗披露会で行ったものだが、早速、利用客も。ちょうど寝具類も冬物をしまう時期で、毛布などを持ってくる女性の姿が目立った。

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写真:初日の利用客。毛布などを持ってくる女性の姿が目立った


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1号店の売上は1日2~2.5万円

 店舗披露会にはテレビ局4社をはじめ、多くのメディアが集まっており、コインランドリーの新しい取り組みへの関心の高さがうかがえた。

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写真:多くの記者からの質問に答える朝雄健一郎新規アライアンス事業部長


 これまで売り上げなど数字的な発表はほぼなかったファミマランドリーであるが、冒頭にはメディアとの質疑応答も行われ、1号店の実績として「1日の売り上げは2〜2.5万円で予定通り。待ち時間の過ごし方では、1回帰る人が多く、車で待つ人は少ない。3割程度はコンビニに寄っており、その影響で伸びているのはファーストフード系とコンビニコーヒー。洗濯ネットなどの洗濯グッズをファミマで販売しているが、そうした関連商材もよく売れている」とした。

 また、利用するのは「主婦と高齢者が多く、週末に利用が増える傾向にあるが、それより多いのが『雨の日』。コインはセルフサービスが浸透しているとともに、コンビニとは逆に雨天時などに利用客数が増えることから、新たな加盟店収益につながるなど、親和性が高いサービスだと考えている」と手応えを感じているようだ。

 なお、2店舗ともコンビニはFCオーナーが、ランドリーはファミマ本部が運営しており、ランドリーの日々の清掃や集金は業者に委託。「コンビニオーナーに負担をかけずに日商アップに貢献したい」としている。

 商圏については、1号店の千葉は半径2キロ、2号店は都心なので半径1キロの想定。

 なお、2017年11月のコイン参入発表時には、「2018年度(2019年2月末)中に100店舗、19年度中には500店舗に広げる計画」としていたが、実際に1号店がオープンすると500店舗→300店舗に下方修正。現在は1年目に50店舗、2年目に300店舗という目標を立てているが、「数字にこだわらず、ビジネスモデルをしっかりと構築していきたい」と同社。

 ただ、2019年2月までに50店舗との目標自体はあるので、そう遠くないうちに3、4号店が誕生すると考えられそうだ。


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