【展示会特集:㈱三幸社〈ブースNo.7001〉】クリーニング仕上機のトップメーカーSankosha、新しいウエットクリーニングで幅広いアイテムに対応
クリーニング仕上機のトップメーカー㈱三幸社は昨年、創業40周年を迎えました。クリーニング店主だった創業者は、お客様とお店のために創意と工夫で次々とクリーニング仕上機を開発して、流通も含めた一大産業を作り上げ、今では世界中にSankoshaの名前を完全定着させるに至っています。
写真:東京・八王子の三幸社本社。業務用仕上機の分野で国内市場のみならず、北米市場でもトップシェアを占めており、今では世界中にSankoshaの名が知られている
三幸社のものづくりの源流には、細かいところまで配慮が行き届き、必要なものを必要なときに手に入れ、常に作業効率を向上させる——という考え方があり、結果的に内製化率95%という状況で製品が生産されています。ですから、高性能で使いやすくメンテ作業のしやすい機械がお手元に届くというわけです。
写真:三幸社本社に併設の工場。顧客起点の開発思想と長年培った技術で、高品質・高付加価値な「ものづくり」を実践。塗装まで含めた内製化率は95%にのぼる
三幸社は、ユーザー、流通、従業員の三つの幸せをいつも考えるメーカーです。これによりクリーニング業界全体の発展に貢献しています。そんな三幸社がPTBプロジェクト(全12社)とともに力を入れているのはウエットクリーニングです。新JISの目玉のひとつとして、優しく(低MA値で)洗い、型崩れ・縮み・色落ちを防止し、生地に張りや風合いを与えてお客様の要望にお応えするクリーニングを目指します。
■ウエットクリーニング
ウエットクリーニングは、家庭で洗えない衣類をプロの技術で優しく水洗いするクリーニング方法。気になる臭いや汗の汚れをすっきり落とします。家庭洗濯禁止の衣類は、失敗する前にクリーニング店に相談するようにしましょう。
汗をいっぱいかいたジャケットや男性の前部汚れのズボン(あまり気づきません)などは放っておいたらヘンな臭いがしてきます。これらはドライクリーニングでは落ちないのでウエットクリーニングがオススメです。また、ぜひともウエットクリーニングで洗っていただきたいのは、ダウンジャケット(ドライでは縫目ジミが出ることあり)、合皮ブルゾン(塩ビ系はドライで硬化)、顔料染め製品(ドライでは顔料落ちあり)などがあります。
さらに、ビーズ、スパンコールなどの飾りのついた生地や高級ウール、シルクドレス、レースブラウス、プリント地、ブライダル、浴衣など非常にデリケートな高級衣料や難洗衣料は特に優しい洗い方が要求されます。そんな要望に応えて三幸社が新たに開発したのが、静止洗浄機SW-100Jです。
表:2016年12月1日から衣類等の繊維製品の洗濯表示が変更され、新しくⓦマークなどが登場した
■静止洗浄機SW-100J
通常の回転ドラム式の洗浄原理は、繊維に水や溶剤を浸透させ、回転による機械力で汚れを叩き出すというものです。しかし、この方法では洗濯衣類に液体を浸透させ、さらに洗濯機の叩き効果による衝撃で洗いますので生地への負荷が大きくかかります。
三幸社の静止洗浄機SW-100Jは、デリケート衣類をネットでカバーして固定し、機械力に替わって洗剤水溶液を高速噴射しながら同時にバキューム脱水していく洗浄方式です。このことによって、親水性素材の変形を防いで水洗いを可能にするとともに、溶剤によるリスクである接着・コーティングに使われている親油性合成樹脂素材に影響を与えることなく洗浄します。SW-100Jの洗浄力が極めて高いことについては、一般社団法人 日本テキスタイルケア協会(住連木政司代表理事)によって検証されています。また、加熱による強制乾燥の必要がなくなることから、変形や化学変化なども発生しません。加熱乾燥しないということはシミの固着が軽減されるので、後処理でもシミ抜き作業が楽になります。
写真:三幸社の静止洗浄機SW-100Jでは、このようなプリント地をはじめ、ドレス類や浴衣など丸洗いが難しいデリケートなアイテムもやさしくケア。それでいて、洗浄力が高いと好評
この機械の特長をまとめると次のようになります。
1. 水処理でありながら伸縮や型崩れの危険がない
2. 固定洗浄なので脱水ジワもなく、ほぼノープレス
3. 多様な素材のアクセサリー類に影響しない
4. 多様な染色・着色に影響を与えない
5. コーティング、ボンディング製品の剥離がない
6. 単品処理なので、移染・逆汚染がない
7. 水溶性・油溶性汚染を同時除去
効率よい洗浄作業で1時間あたり10点程度の仕上げが可能です。今展示会はもちろん、当社ショールーム等でぜひ実感していただきたいと思います。
株式会社三幸社
本社 東京都八王子市叶谷町988
TEL:042-621-1181 代表
FAX:042-620-0751
代表者 打越 裕介
【事業内容】ランドリー仕上機・ドライ仕上機・タタミ包装機の開発、製造販売を行う業務用クリーニング機械のリーディングカンパニー。日本、北米、欧州・オセアニア地域、中国・韓国を始めとするアジア地域を中心とした世界市場に向けて、顧客起点の開発思想と長年培った技術で、高品質・高付加価値な「ものづくり」及びマーケティングを実践している
設立:1979年11月
従業員数:106人(男89名:女17名)
読者登録 いただきますと、毎号発刊時・サイト更新時にメールにてご連絡させていただきます。