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【展示会特集:㈱デジジャパン〈ブースNo.2407〉】24時間いつでも自由にクリーニング品を出せる、受け取れる・店舗の利便性向上で顧客の囲い込み


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 クリーニング店の受付業務に特化したPOSレジの開発・販売を主力事業としている㈱デジジャパンでは、2017年秋に24時間いつでも仕上がったクリーニング品の受け取りが可能となるロッカー「Take & GO(テイクアンドゴー)」を、2018年夏には、同じく24時間いつでもクリーニング品を預けることができるボックスの「 Drop & GO(ドロップアンドゴー)」を、それぞれ販売開始した。営業時間外でも自由にクリーニングのサービスを利用できるようになることで、来店客の利便性向上と顧客の囲い込みを実現し、また、人手不足の店舗で営業時間を短縮できるツールでもあることから、導入が広がっている。東京の杉並区・世田谷区で14店舗を展開している創業69年の㈱かんだ商会も、2018年10月にロッカーとボックスを導入した一社だ。


 クリーニング店に併設することが一般的とされている両製品だが、同社では「クリーニングメルモ下高井戸店」(東京都世田谷区)の1軒挟んで隣にある店を「24時間営業の無人受け渡し専用店舗」という形にして、導入している。

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写真:クリーニングかんだ&メルモ24時間受け渡しロッカールーム(左)とクリーニングメルモ下高井戸店(右)


 同社はドミナント戦略を採っており、京王線の下高井戸駅からそれぞれ徒歩5分以内の近距離に位置する本店、日大通り店、下高井戸店の顧客増加のため、新たな施策を模索していた。時を同じくして、下高井戸店を1軒挟んで隣の空き物件に移転。元々下高井戸店があったところを「駅前で人通りも多い。他に譲るにはもったいない場所だったので、人手もかけずにサービスを行えるロッカーとボックスを設置した24時間営業の無人受け渡し専用店舗にした」と、同社の神田哲志専務取締役は述べている。

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写真:預りボックスの「ドロップアンドゴー」

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写真:返却(受け取り用)ロッカーの「テイクアンドゴー」

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写真:ロッカーは店舗ごとに分かれており、一扉に一客のバッグが入った状態で返却される

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写真:バーコードをかざして、開錠する(下)

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写真:店内の様子。右側のロッカーが受け取り用、奥のボックスが預け用

 

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写真:神田哲志専務取締役



 利用方法はまず、本店、日大通り店、下高井戸店の3店舗のいずれかに足を運び、デジジャパンが提供しているクリーニング店専用の顧客向けアプリ「SMART(スマート)」をダウンロードして、会員登録を行う。会員登録が完了すると、無人受け渡し専用店舗への入室に必要な暗証番号(防犯上の観点からロックを解除しないと入店できない)がアプリの「お知らせ機能」で会員に通知される。クリーニング品を出すときと受け取るときに使うバッグも渡される。バッグの外ポケットには、ボックスの開錠に必要なバーコードが印字された会員証が入っている。

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写真:専用のバッグ

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写真:複写式の伝票



 クリーニング品を預けるときのボックスは一台で3店舗分となっているが、受け取る際のロッカーは、店舗ごとに分けて3台設置されている。預けるときに、店内に置いてある複写式の伝票に、どんな衣類なのか、仕上がりの希望日、受け取り方法(店頭かロッカーか)を記入し、バッグに入れる。仕上がりの希望日が書かれていない場合、朝10時までにボックスに入っていた品物は翌日仕上がり、10時以降に入っていた品物は翌々日の仕上がりとなる。大半のお客は希望の日にちを書いているそうだ。ロッカー引き取りの場合、決済はアプリ上でVISAやMasterCardなどのクレジットカードで行う。


 接客されることが苦手な若い世代が好んで同店を利用しているほか、周辺でロッカーとボックスを採用している競合店が無いことから、明確な差別化が図れたそうだ。


 東京都内の最低賃金は年々上昇しており、2019年10月から、ついに1,000円台(1,013円)となる。人手不足だけでなく、人件費削減のためにもロッカーとボックスの存在は大きく、同社では今後、平日は2時間程度の営業時間短縮を検討しているという。



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