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REPORT:㈱アスファクト ランドリープレス事業部 兵庫県 クリーニング併設2店舗/“店の顔”の良さ+“洗い方が自由に選べる”  ランドリープレスが手掛けた店舗が繁盛店となる理由

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写真:大きな看板の効果もあり、スタートダッシュを決めたホームドライ泉台店(神戸市北区)


 新型コロナウイルスの感染拡大により、人々の暮らしが一変した2020年だが、コインランドリーに関しては、「ほとんど影響を受けていない」との声が多い。そのため、コロナ禍にあっても新たな店が続々と増えており、ランドリープレス(㈱アスファクト=本社・福岡市南区)でも、たくさんのランドリーを立ち上げてきた。今回は10月にオープンした兵庫県の2店舗を取材した。

 神戸市北区のホームドライ泉台店は、クリーニング業のホームドライが運営するコインランドリー&クリーニングの併設店。同社では20近く併設店舗を展開しているが、ランドリープレスに依頼したのは今回が初めて。太白守貞常務取締役は、「『デザイナーズコインランドリー』というランドリープレスのコンセプトに興味があり、九州で直営店をいくつも見せてもらった。確かに、今までのウチの店とは“顔”が全く違うと感じた」と依頼に至った経緯を話してくれた。


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写真:太白守貞常務取締役


 その違いだが、具体的には「イス一つとっても、色々なデザインのものがあり、店内もちょっとしたところに段差がある。それが立体感となって、いいアクセントになっている」。また、同店の看板はとにかく巨大で、店内はほぼ全面がガラス張り。この点について太白常務は、「ここまで大きなものは付けたことがなかったが、『看板にお金をかけなきゃ』と言われてやってみたら、車で走っていてもよく目立った。そのお陰で、今までにないスタートダッシュを決めることができた」と“店の顔”の効果を実感したそうだ。


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写真:おしゃれで落ち着いたイメージの店内

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写真:「いいアクセントになっている」という段差


 それでいて、「巨大な看板を自分で建てると、それだけで数百万かかるが、実は以前の飲食店だった頃の看板にフィルムを貼っただけ。ガラス面が多いのも元々の作りを活かしており、お金がかかっているようで、かかっていない」という。せっかくいいお店を作っても投資が大きくなると損益分岐点も高くなってしまうが、できるだけ初期投資を抑えつつ、デザイン性が高く差別化が図れる店舗を作るのが、ランドリープレスの最大の特徴だと言えよう。


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写真:今回取材した両店でも、よく押されているという多彩なオプション


 同じく10月に、加古川市別府町にオープンしたのが、ホームドライbyエムズ北町店で、こちらもクリーニングとの併設店。コンビニの跡地で、店の前は産業道路となるが、交差点の角という立地。こちらにも大きな看板がついており、24時間営業であることもアピール。実際に夜間の売り上げも大きいそうだ。同店の森田知宏・真奈美夫妻によると、「併設のクリーニングは有人なので、その安心感もあるのか、初月から好調な売り上げ。大物ばかりではなく、主婦の方の『普段使い』も目立つ」といい、すっかり地域に溶け込んでいるようだ。


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写真:夜間もよく目立つので、夜の売り上げもいいというホームドライbyエムズ北町店(加古川市別府町)


 実はこの両店、コインランドリーの売り上げだけで10・11月とも3ケタを記録。12月は大掃除需要で高売り上げが見込めるだけに「3か月連続で100万円超」の可能性が高い。それを支えているのが、“店の顔”であるデザイン性の高さと、独自の特別仕様オプション。福岡のランドリープレスの直営店で、今回初めて実際のデータを集計したところ、6台ある洗濯乾燥機が1年間に7,688回稼働したが、その数を上回る7,701回もオプションの利用があったという。


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写真:泉台店とは全く雰囲気の異なる店内。1つ1つ違う顔を持つのが『デザイナーズコインランドリー』たるゆえん


 最も多かったのは「お湯洗い」の33%で、以下「ダニ退治」29%、「香りが選べる柔軟剤2」24%、「同3」12%。単純にオプションの売り上げだけで90万円近くに上ったそうで、「オプションがあるお陰で、1年12か月ではなく、13か月営業している効果がある。さらに単純な金額だけでなく、『このオプションが選べるから、ここに来ている』との差別化にもつながっているはず」とランドリープレスは見ている。


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写真:森田知宏・真奈美夫妻とスタッフの田坂さん(右)


 “店の顔”で目を惹き、コインランドリーの本質である“洗い方が自由に選べる”——ランドリープレスが手掛けた店舗が繁盛店となる理由は、この2つにありそうだ。


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