コインランドリー情報誌 ランドリービジネスマガジン LBM

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REPORT:ビユーテー㈱/“脱ガソリン車”時代が迫る中でSSが取り組む新たな挑戦、コインランドリー&カーウォッシュ


雨なのに洗車機に列ができた!

岐阜県瑞浪市「W・wash park」


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 このところサービスステーション(以下「SS」)運営会社によるコインランドリー事業への参入が活発になっているが、東濃石油㈱も2021年3月19日、本社のある岐阜県瑞浪市に同社初となるコインランドリーをオープン。洗車場も併設したコインランドリー&カーウォッシュの「W・wash park」と名付けた。同社のSSも隣接しており、相乗効果を狙っているほか、普段は無人のW・wash parkであるが、衛生面でも目が届きやすいとのメリットがある。


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写真:近くの公園側から撮影。コインランドリー&カーウォッシュのW・washに、その立地から「W・wash park」と名付けた


 なお、洗車場には流撥水ガラス系コーティング「アライガーコート」が行えるビユーテー㈱の最上級モデルとなるドライブスルー洗車機「雅」などが設置されている。


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写真:流撥水ガラス系コーティング「アライガーコート」が行えるビユーテー㈱のドライブスルー洗車機「雅」


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写真:老若男女問わず利用してもらっているというランドリーの店内。今後、SNS等での情報発信も強化していきたいという



 東濃石油㈱のSS自体は平成7年7月7日にオープンしており、その隣接地が使えることになったので、「集客力のある違う業種」の候補として、まずは洗車場を選定。「さらに併設できるもの」として、このところ人気が高まっているコインランドリーを選んだ。コインランドリーと洗車機という組み合わせは、以前から付き合いのあるビユーテーが展示会等で提案していることを知っており、それも大きな要素となったようだ。

 初めてのランドリー運営で「分からないことばかり」というが、3日間のオープンセールとして通常2,000円で販売する2,200円分使えるICカードを半額の1,000円にしたところ、220枚を販売。ICカードへのチャージ分(1,000円チャージなら2,000円分になるチャージ2倍キャンペーンも実施)も含め、3月の売り上げは70万円近くに。オープンが19日だったことを考えると、上々のスタートと言えるだろう。

 一方のカーウォッシュでは、オープン記念として3日間限定で、全洗車コースオール500円のセールを実施。そのセールは前述の「アライガーコート」に泡洗浄や強力洗浄などフルオプションで2,500円の最上級コースにも適用されるとあって、セール最終日は雨だったにもかかわらず列ができたほど。こちらは、「まず、2,500円の洗車メニューを体験してもらうこと」が目的であり、両施設とも大きな手応えが感じられたキャンペーンとなった。

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写真:高圧スプレー機も

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写真:ICカード半額等をアピールするランドリーのオープンチラシ

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写真:こちらは2500円の最上級コースも500円になることを伝える洗車場のオープンチラシ


 コインランドリーを主に利用するのは女性だと考え、女性が入りやすい店づくりを心掛けたが、実際にオープンしてみると、年齢は若者からお年寄りまで幅広く、年配の男性一人での利用も目につき、驚いているそうだ。開業前に行った市場調査の結果も良かったことに加え、付近には工場が多く、独身寮も増えている。オープン時には隣接道路の工事があった影響で、本来の交通量ではなかったとのことなので、今後さらに認知が広がれば、ますます楽しみなお店となりそうだ。

 この記事のように、SS運営会社によるコインランドリー参入の背景には“脱ガソリン車”時代が迫っていることがある。東濃石油㈱にとっても大きな転換期となるが、「今回、新たなチャレンジができたことは、大きな力になる。コインランドリー&カーウォッシュという試みが市場に受け入れられるのか、しっかりと見極めていきたい」と厳しい環境下でも、前を向いて着実に歩んでいく。



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