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IT'S NEW:㈱デジタルガレージ/1つのQRコードで複数の決済サービスが利用可能 「クラウドペイ」が選ばれた理由とは

インタビュー

  ㈱ダイワコーポレーション 加藤友祐氏

  (執行役員 営業本部コインランドリー事業部長)



 ㈱デジタルガレージグループ(東京都渋谷区)が提供する「クラウドペイ」は、1つのQRコードを設置するだけでPayPayやd払い、au PAY、楽天ペイ(順次対応中)など複数の決済を導入できるMPM方式(※1)のサービス(マルチQRコード決済サービス)。
 通常、キャッシュレス決済は決済事業者ごとに契約を交わさなくてはいけないが、クラウドペイは包括契約で国内外の決済サービスを一括導入できる。コインランドリーのキャッシュレス決済と言えば、街中のコインパーキングのような集中精算機タイプが主流となっているが、その導入コストと比べるとクラウドペイで必要な決済用端末(ランドリー機器の裏側に設置する)の費用は大幅に低く、それでいて既存の機器にも対応可能(ただし動作検証が必要)。どの決済サービスの売上も月2回の入金サイクルで振り込まれる管理のしやすさも特長だ。 2019年にサービス提供を開始し、主に小売店舗の店頭決済、ゲームセンターや券売機などでの導入実績があるが、コインランドリー業界でも採用店舗が増えているという。今回はこれまで全国2,200店舗のコインランドリーをプロデュースしてきた㈱ダイワコーポレーション(神奈川県横浜市)の直営店で近く運用が開始されるということで同社の加藤執行役員に導入の目的や狙いを伺ってきた。


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——クラウドペイ導入の経緯とは?

 コインランドリーに限らず、昨今キャッシュレス化が進んでいます。競合他社でもどんどん普及している中、もちろん弊社も導入を検討していてデジタルガレージさん以外にも5〜6社ほどからお話を伺いました。

 

——数ある候補の中から選んだ理由とは?

 弊社がキャッシュレス決済において最も重視したのがオーナーとお客様どちらにもメリットがあることです。
 クラウドペイはそれまでお話を頂いた会社さんのサービスとは違い、金額を始めとする導入ハードルの低さと一つのQRコードで多様な決済サービスをお客様が利用できる汎用性の高さが特徴で、弊社が求めるキャッシュレス決済サービスをオーナーとその先にいるお客様にご提案可能だと判断しました。

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▲キャッシュレス決済のアプリを開きQRコードを読み取ると、ランドリー機器の裏側に取り付けた決済端末がPayPayやd払いなどを識別して決済が行える。決済サービスが追加されてもQRコードの貼り替えは不要



——オーナーに対してクラウドペイのどの部分を強調して提案していくか?

 新規・既存どちらのオーナーに対しても、一番はやはり導入コストの低さです。導入すれば売上が劇的に上がるかと言えば決してそうではないのがキャッシュレス決済だと私は考えていますが、一方で業界関係者から伺った話を総合すると、ここ1年で確実に店舗におけるキャッシュレス決済の比率は高まっています。今は一桁の比率が3〜5年後には二桁になっている可能性もあります。となると、今後キャッシュレス決済がお店選びの基準の一つになりうるということで、弊社としても積極的にオーナーに対して導入を勧めていきたいのですが、「設備投資の費用が〇百万円です」では実入りが減ってしまいメリットになりません。しかしクラウドペイはおそらくオーナーがイメージしている範囲内でのご提供が可能かと思います。
 コスト面以外にも、導入の際は若干の回線工事だけで済みますので店舗は営業したままで導入できることや管理画面での売上管理のしやすさ、入金サイクル等でもオーナーにとって負担にならないという点を理解いただければと考えています。

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▲㈱ダイワコーポレーション 加藤友祐執行役員


——オーナーとお客様、どちらにもメリットがあるサービスとしてクラウドペイを導入したということですね。本日はありがとうございました。

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 なお、デジタルガレージグループは「ランドリー機器メーカーと協業し安価な開発コストで汎用性の高いクラウドペイのサービスを搭載していければ」と、オーナー・メーカー双方に対して広く提案を進めている。

※1 MPM方式:QRコード決済における決済方式の一種で、利用者のモバイル端末で店舗のQRコードを読み取る方式を指す




株式会社デジタルガレージ

【本社】  東京都渋谷区恵比寿南3-5-7 デジタルゲートビル
【上場市場】  東京証券取引所 第一部[証券コード4819] 
【事業内容】 決済事業、マーケティング事業、スタートアップ投資・育成事業、ならびにオープンイノベーション型研究開発組織「DG Lab」の運営
【設立】  1995年8月17日

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