It ' s new：エレクトロラックス・プロフェッショナル・ジャパン㈱／セーターもカーディガンもダウンも、コインランドリーで。新しい洗濯ニーズを取り込む「ウール洗濯by lagoon®」

コインランドリーで洗える衣類がさらに増える——Electrolux Professional（エレクトロラックス・プロフェッショナル・ジャパン）は、ウールのセーターやカーディガン、ダウンジャケットなどのデリケートな衣類をコインランドリーでも優しくきれいに洗濯できる、洗濯機と乾燥機「ウール洗濯by lagoon®（ラグーン）」を2022年４月より発売開始。これまでにない新たなランドリー機器として注目を浴びている。

◆第三者の専門機関から認められた高品質の洗浄技術

2021年９月に開催された「第６回国際コインランドリーEXPO」で参考製品し、多くの来場者の関心を集めた同製品最大の特長は、衣類を優しく包み込む独自機能による水流作用が水と洗剤を撹拌させ、衣類をコーティングする洗浄技術。通常のランドリー機器では衣類へのダメージがかかり、縮みや変形など洗うことが難しいウールやダウンなどのデリケートな衣類も、独自の洗浄技術と専用洗剤が優しく衣類をコーティングし、きれいに洗濯できる。

▲左が「ウール洗濯by lagoon®」の洗濯機、右が乾燥機。操作は画面上でのタッチパネル式。また、乾燥料金は時間ではなくワンサイクルで設定する。乾燥機にはセンサーで過乾燥を防ぐ機能もある。デリケート衣類を洗う際の懸念点を取り除き、「操作一つでしっかり洗濯できます」と同社

元々同社がクリーニング店向けに販売をしている「lagoon® Advance Care（ラグーン・アドバンス・ケア）」をコインランドリー向けに開発したもので、クリーニングの現場で採用されている製品なだけに仕上がりも高品質。その〝お墨付き〟として、ドイツのテキスタイルケア（服飾品の復元・維持サービス）研究で有名なホーエンシュタイン研究所の実験で、生地の摩擦や縮み、色落ちに関して安全性を認められており、ほかにもザ・ウールマークカンパニーや（一社）日本テキスタイルケア協会など、複数の第三者専門機関から認証を受けている。

また、洗剤に関しても「lagoon® Advance Care」で採用していた専用洗剤と仕上げ剤をそのまま使用。衣類の痛んだ繊維を修復し、色合いを復活させる。生分解性も高く、SDGsに貢献できるサステナブルな洗剤でもある。

◆潜在需要を掘り起こせるか

コインランドリー業界は店舗の数も利用者数も増加を続けており、店舗間の競争は激化。差別化戦略が大きな課題となっている。そこで、「他社では開発していないニッチなニーズに応えることのできる製品で、新規ユーザーの獲得や、収益アップ、差別化に結び付けていきたい」と同社は語る。「ウール洗濯by lagoon®」も、デリケートな衣類に関して、「料金面でクリーニングに出せなかったけど本当は洗いたい人達」、「家で手洗いしていた人達」、などとターゲットを細かく明確に絞っていて、「他店では洗うのが難しい衣類も洗える店」として、差別化をアピールしやすい製品となっている。

▲専用洗剤の「ラグーン・センシティブ・デタージェント」（右）と「ラグーン・センシティブ・コンディショナー」（左）でサステナブルにも貢献できる

▲無駄な使用を抑える自動投入機

また、洗えるものが増えれば、コインランドリーの利用選択肢も増える。「『消費者により一層の利便性を与えて役に立ちたい』という、当社のビジョンにも通じる製品開発になった」と誕生までを振り返っていた。

コロナ禍で「洗う頻度を上げたい」清潔志向↑

プラズマクラスター搭載機器を発売

また、エレクトロラックス・プロフェッショナルでは2022年６月より、大手家電メーカーのシャープが提供する、プラズマクラスター発生ユニットを搭載した乾燥機と洗濯乾燥機の販売を開始する。

▲プラズマクラスターイオン発生ユニット搭載の洗濯乾燥機（左）、乾燥機（中央、右）

▲消費者アンケートで清潔志向の高まりが浮き彫りに

先立って同社が実施した消費者アンケート（回答者400人）では、「コロナ禍において衣類や布製の日用品など、身の回りのものを洗う頻度を上げたいと思うようになったか？」という問いに対して、「そう思う」が19.0％、「ややそう思う」が31.8％で、計50.8％と半数以上洗う頻度を上げたいと回答しており、人々の清潔志向が高まっていることが浮き彫りになった。今回の製品開発にはこうしたコロナ禍における人々の意識変化が大きく影響しているという。

プラズマクラスターは乾燥運転時に放出され、ドラム内の衣類や寝具を除菌、また静電気も抑える。その効果はシャープによる評価試験で実証されている＝下写真。