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㈱ダイフクプラスモア:アプリ、キャッシュレス、サブスク…洗車場が「変わる・便利に」洗車ビジネス希望者と土地を貸したいオーナーのマッチングも開始

         
今、洗車場が人気なワケ


今、「洗車場」が注目を浴びている――コロナ禍で遠出を控えるようになった人達が、持て余す時間を洗車に充てる。いわゆる「3密」を回避できる気軽に足を運べる場であることもニーズを高める追い風に。新車を買い控え、中古車の購入にシフトする消費マインドの変化も大きく影響しているという。

▲セルフ機用スマホアプリ「@Wash System」で洗車機の利用がさらに便利に


上記を背景に洗車市場は活況だ。洗車場は晴天時に売上が増加傾向となることから、逆に晴天時は売上が減少傾向となるコインランドリーでも収益対策として併設する店舗が増えているが、国内シェアトップクラスの洗車機メーカーである㈱ダイフクの販売・サービスを行う㈱ダイフクプラスモア(本社・東京都港区)によると、「洗車事業への参入を希望する個人・法人等の全体的な数はコロナ禍が始まった2020年春以降、増加傾向」という。


月額定額制で「洗車機使い放題」業界に変革


こうした市場の動きを受け、ダイフクプラスモアでは洗車場における付加価値向上のための施策に着手。創業以来、「同業他社がまだ取り組んでいないことに先駆けて挑戦」を続けてきた同社が2019年6月に洗車業界で初めてガソリンスタンド関係の展示会でお披露目したのが、使用料金の決済がスマートフォンで行えるセルフ機用スマホアプリ「@Wash System(アットウォッシュシステム)」だ。現在、セルフ洗車場ではプリペイドカードが主流だが、これをスマホに転換することで、利用客の利便性も高まるほか、料金集計の自動化といった業務効率改善のオーナー側へのメリットもある。同システムは2020年2月からデータバンク社と共同で販売をスタート。アプリから申し込みを行うサブスク新サービスの「WashPass(ウォッシュパス)」の提供も開始した。これは、月額定額制で洗車機が使い放題となるサービスで、「季節によって洗車場の売上が凹む時期もあるので、底上げに繋げたい」とその意図を説明している。


運営お任せでの洗車ビジネスが可能


洗車場へのニーズが高まる中、ガソリンスタンドは近年、減少傾向。先述の通り洗車市場への参入希望の声は多いとはいえ、「まだまだ需要が多い状況」とダイフクプラスモア営業推進部の栃内部長。オーナーは新たにマーケットに参入し、シェアを伸ばしていくビジネスチャンスが大いにある。そこで同社は空きスペースの有効活用を検討する事業者への洗車ビジネスを提案や、洗車場を運営したい事業者と空いている土地の有効活用を望む土地所有者のマッチングなどを進めている。


▲▼吉野屋の駐車場にオープンした洗車場「bluewashつくばみらい店」。
運営は三徳が行う




牛丼チェーン大手「吉野家つくばみらい店」(茨城県つくばみらい市、以下 吉野家)では、空きスペースで自社運営の洗車場をオープンする予定で計画を進めていたが、コロナ禍の影響で中断。そこで、ガソリン・灯油などの石油製品販売業を行い、コイン洗車場「bluewash」4店舗も展開する大阪府の三徳エネルギー㈱(以下 三徳)をダイフクプラスモアが紹介し、両者をマッチング。運営は三徳が行い設備投資にかかる費用も同社が負担。ドライブスルー洗車機1基、スプレー洗浄機2基、車内クリーナー2基を吉野家の店舗に併設した。吉野家には土地の賃料が支払われるという、貸す側の負担が無いのが大きなポイントだ。

この三徳はダイフクプラスモアの販売店であり、ほぼ全国エリアでの対応が可能。そのため、「土地が余っている。洗車場をやりたい。でもコストはないし運営に関わるマンパワーもない」という事業者には「まずは一度、当社にご相談ください」(栃内部長)としている。

※問い合わせはダイフクプラスモア営業推進部(TEL:03-6721-3556)まで。


〈コインランドリー併設事例〉
洗車台数は約500台/月 売上は40~60万円/月
                    広島県福山市㈱ハクスイ


▲右の建物がクリーニングとコインランドリー店舗で、居抜きで利用している。洗車機は写真左側に設置している

▲ドライブスルー洗車機「ファブリカNEO」。カラーはレッドとホワイトの2色が用意されている


広島県福山市の㈱ハクスイは、2020年12月、クリーニングとコインランドリーを併設した松永店をオープンするとともに洗車場「ウォッシュパーク松永店」を開設。

その狙いは、雨の日に比べて晴れの日に売上が下がるコインランドリーへの対策で、同社の山田芳正社長は「晴れの日に稼働率が上がる洗車場ビジネスに興味があった」と語る。

松永店のロケーションは、敷地面積が計約1,000㎡、交通量が多い幹線道路沿い。周辺は大型スーパーや専門店が集まる好立地となっていて、「コインランドリーだけでなくクリーニングを出すついでの利用もある」という。洗車台数は約500台/月、売上は40~60万円/月程度で推移をしており、「ランドリーとの相乗効果は予想通り、利回りまずまず」と山田社長は話している。


ダイフクプラスモア情報紙 「CAR WASH BUSINESS」Vol.7より

@Wash System

WashPass

ハクスイの導入事例

 






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