コインランドリー経営あるある 世にも愉快なコインランドリー裏話
恐怖!洗濯機から大量の◯◯…!その正体は?
コインランドリーの数だけ人間ドラマがある…?
毎日同じ時間に来てくれるお客様、びっくりするような忘れ物や、洗濯機から大量の○○など。
今回はズバリ『コインランドリーのあるある』をご紹介。実際にコインランドリーのスタッフとして働いている方にお伺いしてみました。
【掃除編】
― コインランドリーのスタッフとして主なお仕事は掃除だと思いますが、大変なことや驚いたことなどはありますか?
▲夏は激暑、冬は激寒な激セマバックヤード。洗剤や掃除道具がところ狭しと置かれている
スタッフKさん(以下K)私たちの勤めているコインランドリーは24時間営業で、そのうちの朝9時から昼の12時の間に掃除や接客をしています。乾燥機のフィルターの掃除や機器1台1台をしっかり拭きあげ、ランドリートラップのゴミも毎回取り除きます。冬の外の掃除は本当に寒くて震えながらゴミを取っています。夏は夏でバックヤードがサウナ状態になりますよ。
スタッフSさん(以下S) 雨の日はやっぱり乾燥機を利用するお客様がたくさんいらっしゃるので、店内が暖かくなりますね。冬はいいけど夏はこっそり冷房の温度を下げてしまいます。また、暖かくなってくると朝出勤すると窓に虫がたくさん付いていますね。田舎なので余計かもしれませんが。
K カメムシが大量発生したこともあったよね。虫嫌いの私たちからしたらその仕事が一番きついかもしれません。雨の日は虫も少ないですし、お客様はたくさん来ていただけるし嬉しいですね。
S そうだね。雨の日はたくさん乾燥機が回るので、翌日のフィルターはびっしり詰まっています。それを掃除機で吸い取るのは結構快感なんですよ。
K すごくわかる!だから翌日のフィルターを見るのがとても楽しみ。それから何を乾燥したのかだいたいフィルターを見ればわかります。一般家庭の洗濯物か、金属を一緒に乾燥してしまったとか、ペット用品は禁止されているけれど、ペットの毛がびっしりとか。
S あと、黄色い粉がびっしり付いていることもあるよね。きな粉みたいな。カーペット類を乾燥すると出るそうだけど。
▲雨が降ると憂鬱な気分になる人が多い中、実はちょっとウキウキしているのがコインランドリーの経営者
―― やっぱり雨の日は乾燥機の方が動きますよね。洗濯機の掃除はどうですか?
K 洗濯機はミステリーが多いですよ。朝、洗濯機の掃除をしようと思ったら大量の髪の毛が床に落ちていて。洗濯機の中にもびっしり。頭洗ったのかな?というくらいです。本当にびっくりしました。おそらく美容室等で使用したものを洗濯してしまったのでしょうけど。
S ご飯粒や麺類が貼りついていることもよくありますね。ご飯粒が大量に付いていた時は、おにぎりでも洗っちゃったのかなと思いました。小さいお子様がいるのだろうな…と、ほっこりしますね。
K 食べ物系はランドリートラップでもよく見ますね。ボールペンやカーテンタッセルがランドリートラップに入っていたのには驚きました。こんなに大きいものがどうやって流れてきたの?と。今でも謎のままです。でもやっぱりみんなが使用するものなので、決まりや注意事項などは守って使っていただきたいですね。掃除するのはいいけれど、壊れてしまうと大変なので。
S スタッフといえど、壊れてしまったら直すことはできませんから。業者さんに依頼するので、使用できない日が続いてしまう事もあります。基本的には、セルフサービスなので逐一注意することも出来ません。何を洗っているかなんてじろじろ見ることはできないですし、難しい所ですね。
―― 確かに故障してしまったらお客様も困ってしまいますよね。注意事項等はしっかり守ってほしいですね。
【接客編】
―― 機械の説明等の接客もされていますが、なにかエピソードはありますか?
K 私たちが滞在している午前中(特に平日)はご年配の方が多い印象です。みなさんお話し好きで洗濯物を乾燥機にかけている間30〜40分ずっとお話しされている方も多いですね。
S お話好きな方が多いですね。スタッフとして働く前は女性のお客様が多いイメージでしたが、意外と男性が多いですね。若い男性の方も家族分の洗濯物を抱えていらっしゃいます。
▲夫婦共働きが増えている背景もあるからか、家族分の洗濯物を持ってくる男性の利用客も多い。几帳面に畳んでから持って帰る人が多数
K そう、それから男性のお客様は几帳面な方が多い印象です。乾燥機から出して丁寧に畳んでから持って帰ります。女性の方は時間に追われているからか、パパっと持ち帰られる方が多いですね。
S 常連さんになると、車の車種やナンバーで「あ、あのお客様が来た」とわかるようになります。何番の機械を使うかも大体把握できています。
K なぜか使う機械ってだいたいみなさん決まっているんですよね。定位置があるようです。
―― お客様も覚えていてくれるときっと嬉しいでしょうね。
困ったお客様はいませんでしたか?
K オープンして2年目ですが大きなお客様トラブルはありませんでした。スタッフとして立っていると「洗濯屋」と間違われることはしばしばあります。なんでもやってくれると思っているというか…。
クリーニング屋さんではないため、基本的にお客様の洗濯物に触れることは禁止されています。ですが「これ入れといてくれ」とか「畳んでおいてくれたらいいのにな~」などとお声をいただくことも。
S ご年配の方や、大物などで大変そうな時は一声お掛けしてお手伝いさせていただくこともありますね。今はコロナ禍もあってより一層気を使います。
K 絶対に触られたくないという方もいらっしゃいますから、難しいですね。コロナ禍なのでマイ消毒スプレーを持参して、カートからテーブル、機器の持ち手など全部を消毒されてから使用する方もいらっしゃいます。
▲常連のお客様は定位置ができる。いつもの場所が空いていないと「あ~残念!」としぶしぶ他の場所を使用
―― 不特定多数の方が使用されますもんね。コロナ禍もありお客様の洗濯物に触れられないと仰っていましたが、乾燥や洗濯が終わっているのに取りに来ない場合はどうされていますか?
K これが結構難しいのですが、晴れている日で空いている場合はそのままにしておきます。雨の日等で混み合っている場合、お客様が待っている場合は私たちで取り出させていただくことが多いです。その場合にはしっかり説明もさせていただきますが、やはり勝手に取り出されるのはいい気がしないと思いますので時間通り取りに来ていただきたいのが本音ですね。
S スタッフがいる時間帯は見ていられるので良いですが、いない場合はトラブルも起きかねないですから取りに来ていただきたいですね。
K しかし当店に来ていただいているお客様は総じて素敵なお客様が多いです。お客様のおかげでとても楽しく仕事ができています。恵まれていますね。
S 気持ちよく使っていただこうと掃除も気合いが入ります。洗濯も時短で済んで待ち時間も楽しく過ごせるほっと安心できるスポットになればいいなと思っています。
皆様のお店にもこんなあるあるが溢れていますか? まだまだたくさんありますが、今回はここまで。 地域に愛されるコインランドリーのあるあるでした。
▲終わるまで座って世間話をしていくお客様も。時には人生相談も繰り広げられる。
▲落とし物置き場。一番多い落し物は片方の「靴下」。ここでは言えないような落とし物も…。
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