REPORT:同じ市内に同時期にできた店でもこんなに違う! 「その場所」で繁盛するための様々なアイデア
㈱アスファクト ランドリープレス事業部
ランドリープレス横須賀久里浜店/横須賀中央店
福岡と東京・神奈川でクリーニング&コインランドリーの直営を30店舗運営しているほか、100近くものコインの繁盛店を作ってきた㈱アスファクト ランドリープレス事業部(本社・福岡市南区)。オーナーの意向を最大限取り入れつつ、多くのお店で培ってきた繁盛店のノウハウを盛り込んだオシャレな店づくりは、業界でも高く評価されている。
同じ会社が数多く手掛ければ、店舗デザインは画一的なものになりがちだが、「1店1店、顔が違って当たり前!」が同社のポリシー。その当たり前を実現するために、専属のデザイナーが3人もいるそうだ。
2018年8〜9月、同社は神奈川県内に続けて2店舗を作った。ランドリープレス横須賀久里浜店(直営)と、ランドリープレス横須賀中央店(オーナー店舗)で、ともに横須賀市にあるのだが、お店の顔は全く異なる。
横浜横須賀道路・佐原インター近くのロードサイド店で、車でやってくる利用者が大半の横須賀久里浜店(約40坪)には、マッサージチェアを設置。料金は15分300円だが、「想像以上の利用がある」そうだ。同社はこのマッサージチェアの代理店となっており、直営店以外でも手掛けたお店のオーナーが希望すれば、設置している。その中には、マッサージチェアの売り上げが1週間に1万円という店もあるという。
写真:︎ランドリープレス横須賀久里浜店(直営)
久里浜店にはクリーニングの受付も併設。そういった場合、一般的にはコイン側が受付スタッフを雇い、処理だけクリーニング業者に頼むケースが多い。しかし、このクリーニングコーナーは地元のクリーニング業者が運営し、クリーニング業者がコインオーナーのアスファクト(ランドリープレス)に家賃を支払うようになっている。この業者は衣類のお直し(リフォーム)も展開しているため、ミシンや糸も豊富に取り揃え、全国でも珍しい「ミシンのあるコインランドリー」となっている。
写真:横須賀久里浜店の店内。車での利用客が大半で、待ち時間にマッサージチェアを利用する人も少なくないそうだ
写真:横須賀久里浜店のクリーニングコーナー。残念ながら取材日は定休日であったが、全国でも珍しい「ミシンのあるコインランドリー」となっている
一方、京浜急行の横須賀中央駅にほど近い横須賀中央店は飲み屋街にあるため、飲食店のおしぼりや理美容院のタオル等を気軽に洗える4㎏の超小型機を導入。非常に珍しいサイズだが、狙い通りかなりの稼働率で、深夜の利用も多いそうだ。このように、横須賀市にほぼ同時期にできた店舗でも外観や中身は、これほど違うのだ。
写真:ランドリープレス横須賀中央店(オーナー店舗)
先に書いたように横須賀久里浜店は直営だが、横須賀中央店はオーナー店舗。「フランチャイズ契約ではないので、加盟金やロイヤリティは一切かかりません。当社の看板(Laundry Press)、店舗デザイン使用時でも同様で、看板や内装、電気工事等々はオーナー様に手配していただいても構いません」と同社。「ランドリープレスに頼みたい!」との声は現在も増え続けており、月に3軒のペースでお店づくりを進めているという。
写真:横須賀中央店の店内。4㎏の超小型機も人気
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