コインランドリー情報誌 ランドリービジネスマガジン LBM

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KEY WORD〔意外な併設!?〕:元美容部員が開業「エステ&ランドリー」 忙しい女性に癒しを提供したい! 両親の介護でランドリーの便利さを実感/愛知県一宮市「パフィン」

 

 コインランドリーは利用時に、必ず“待ち時間”が発生するという特性があるだけに、これまでもLBMではカフェや書店、カー用品店にコンビニ、ホームセンターなど様々な業種業態との併設を紹介してきた。今回、紹介する併設は「エステサロン」。

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写真:「エステ」と「ランドリー」が同居するパフィン


 愛知県一宮市にあるエステ&ランドリーの店「パフィン」オーナーの安藤栄子さんは、大手化粧品メーカーで20年以上にわたり美容部員として活躍、ヨーロッパを中心に海外でも1,000人以上に美容活動を行ってきたという女性。もともと定年まで勤め、その後で化粧品店をやろうと考えていたそうだが、父親の介護をしていた母親が倒れてしまい、姉たちと両親の介護を背負うことなり、2016年に退職。介護中は、「いつ昼で、いつ夜かも分からない」状態だったそうだが、その時に初めてコインランドリーを使うようになり、「洗いたてのシーツは気持ちがいいし、ニオイも消える。これは便利!」と身をもって感じたという。

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写真:オーナーの安藤栄子さん

 その後、父を見送り、母は回復してきて、安藤オーナーに「これからは、あなたの生活を考えて」とエールを送ってくれた。そこで、生まれ育った一宮で、身につけた技術を活かせる仕事として「エステ」の開業を決意。安藤オーナーは業界最大手の団体である一般社団法人 日本エステティック協会の認定エステティシャンであり、エステも本格的な施術となると「時間にして3時間、料金は1万円を超える」(安藤オーナー)そうだが、自分の店は、女性が仕事帰りや一息入れたい時に、コーヒーを飲むような感覚の“ブレイクエステ”にしたいと考えた。

 さらに、そんなエステの利用客として想定している「忙しい女性」には、介護時の自身の経験から、「絶対にコインランドリーが役に立つ」として、2017年5月にコインを併設したパフィンをオープンさせた。ちなみにパフィンは、北欧の水鳥のことだという。

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写真:パフィンの外観。一宮競輪場入口の真向かいにある


 “ブレイクエステ”をテーマとする同店では、▽フェイスエステ(30分2,500円)、▽ネイル&指先ケア(30分1,500円)、▽ハンドエステ(同)、▽頭皮ケア(同)——などとメニューを細分化することで、仕事帰りなどに気軽に立ち寄れるよう環境を整えている。

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写真:エステコーナーは仕切りでコイン側から見えなくすることができる

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写真:実は2階には全く人目に触れずに施術できる部屋もある

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写真:コーヒーを飲むような感覚の“ブレイクエステ”メニューの一部

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写真:化粧品メーカー勤務時代には、国内のみならず、ヨーロッパを中心に海外でも1,000人以上に美容活動を行ってきた


 エステメニューの一番人気はフェイスで、次位は頭皮ケア。利用者は40〜50代が中心で、リピーターが多い。

 このほか、フルメーキャップやメークレッスン等もメニュー化しているが、メーキャップレッスン会等の無料イベントを、テーマを変えて定期的に行ってもいる。

 ランドリーは、洗濯乾燥機(10㎏)に二段式乾燥機(14㎏×2口)、25㎏乾燥機が1台ずつ。エステは女性専用だが、ランドリーは男性でも利用可能で、「売上比率はほぼ半々、単価が高い分、少しエステが多い程度」と安藤オーナー。エステ利用者の3割ほどが、施術中にランドリーを使っているそうだ。

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写真:コインの機械は洗濯乾燥機、二段式乾燥機、大型乾燥機が各1台。外ののぼりを見て「本当にふとんが洗えるの?」と聞かれることも多いそうだ


 エステの施術はオールハンドのため、お店は安藤オーナーが一人で運営。エステコーナーの営業時間は平日が13時〜21時(木曜は定休日)、土・日と祝日が10時〜17時。平日は21時と遅くまで営業しているのは、「仕事帰りや一息つく時間に気軽に入ってメークを落として、そのままお肌のトリートメントができるように」と考えてのこと。そんな同店には“癒し”を求めて、近隣だけでなく市外からも少なくない女性が足を運んでくるそうだ。

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写真:安藤オーナーの想いが伝わる



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