Event Report:コインランドリーに特化した国内唯一の展示会『第4回 国際コインランドリーEXPO 2019』、キャッシュレス&ふとんの新提案が目立つ
「第4回 国際コインランドリーEXPO 2019」並びに「第3回 クリーンビジネスフォーラム 2019」が9月18〜20日に東京ビッグサイトで行われ、3日間で5,960人が来場した(来場登録者数=右表参照)。昨年と比べるとクリーニング関連の出展が減少、そのためにクリーニング業者の来場が減っているように感じた。
しかし、コインランドリー関連は予想以上に活気があり、キャッシュレス決済対応に関する提案が進化。ふとん洗いでも新たな提案が目立っており、高単価が見込めるふとん需要の取り込みが、コインを経営していく上で、今後ますます重要になっていきそうだ。
写真:キャッシュレス決済とともに、ふとんに関する新たな提案が目立った。上はアクア、下はTOSEI
展示会の目玉企画の一つとなっている「実演コーナー」では連日、ヘッドライトクリーニング(東京ディテイリング倶楽部)、チャイルドシート・ベビーカークリーニング(㈱キッズぽけっと)、高級スニーカークリーニング(㈱アトランダム)を実施。様々な業種業態の企業が足を止め、新たな展開につなげられないかと熱心に情報収集する姿が目立った。
写真:展示会の目玉企画の1つとなっている「実演コーナー」
また、4回目を迎えた「コインランドリー店アワード」が、今回も展示会初日の9月18日にセミナー会場にて行われた。
過去最高となる53店舗からの応募があった中、あらゆる側面から、もっとも評価の高かった店舗に授与する【最優秀賞】に輝いたのは、ハルランドリー(兵庫県)。祖母・父・そして現在の経営者となる濱田健太氏と3代続く美容室である「ヘアサロンhull(ハル)」に併設された異色のランドリーで、美容室と同様に“家族みんなで行けるランドリー”とのコンセプトが本アワードの選考委員に高く評価された。なお、LBMでは受賞後の同店を取材、こちらで紹介している。
特定の分野において秀でている店舗に与えられる【特別賞】は、DRIVEIN&COINLAUNDRY Drive Concierge(ドライブコンシェルジュ/横浜市)が受賞。アメリカ郊外のロードサイドショップをイメージした店舗で、コンテナを活用。減少が進むガソリンスタンドの跡地を有効利用しており、今後のモデルケースとなることが期待される。
写真:【特別賞】を受賞したDRIVEIN&COINLAUNDRY Drive Concierge(横浜市)
また、長尾ランドリー真備店(岡山県)にも【特別賞】が贈られた。2018年7月の西日本豪雨により甚大な被害を受け、一次は閉店も考えたそうだが、地元から多くの要望があり再開を決意。翌年2月、「より便利に利用してもらえるように」と、クリーニング取次所併設のランドリーとなって再建を果たした。
写真:同じく【特別賞】を受賞した長尾ランドリー真備店(岡山県)
ユーザーにとって使いやすい店舗であり、質の高いサービスを提供する店舗に与えられる【UI・UX部門】は、コインランドリー新・洗濯生活 甲府店・POSTWASH 甲府店(山梨県)が受賞。同店を利用すると100円で2ポイントが付与されるが、付与されたポイントは300ポイントからWAONやnanaco、dポイントなどのメジャーポイントに移行できる。囲い込み策として「独自ポイント」を展開するところが多いが、ランドリー利用で獲得したポイントの汎用性の高さが評価された。
写真:【UI・UX部門】で選ばれたコインランドリー新・洗濯生活 甲府店・POSTWASH 甲府店(山梨県)
店舗外観・内装のデザイン性に特化した店舗に授与される店舗デザイン部門は、ecoランドリーイオンタウン磐田店(静岡県)が選ばれた。木調のインテリアが目を惹く同店だが、地元産木材である「天竜杉」を使用しており、天竜杉の香りと植栽の緑に包まれた心地よい空間となっている。
写真:店舗デザイン部門は、ecoランドリーイオンタウン磐田店(静岡県)に
次回は初の西日本開催!2020年9月に大阪で
なお、次回は2020年9月24日(木)〜25日(金)にインテックス大阪(大阪市住之江区南港北)で開催される。コインランドリーに特化した展示会が西日本で行われるのは初めてで、「新たな客層を呼び込めるのでは?」と期待の声も上がっていた。
既に出展社募集もスタートしており、詳細は、事務局(TEL03・5565・1624)まで。
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