REPORT:㈱ダイワコーポレーション/新型コロナウイルスがもたらしたコインへの影響・コインランドリー利用者&経営者に対し、独自のアンケート調査を実施
新型コロナウイルスによる売上ダウンは一過性のもの
ダイワコーポレーションのミッションは、「オーナー様の成功」です。そのために以下の2つを重視しています。
・利用者(消費者)との対話(情報収集)
・オーナー(経営者)との対話(情報収集)
昨今関心が高まるコロナウィルス感染症についても、①「利用者」への影響、②「経営者」への影響を把握するために、それぞれ以下のアンケート調査を実施しました。
コインランドリー利用者Web調査 回答者500名(2020年5月実施)
コインランドリー経営者郵送調査 回答者264名(2020年7月実施)
また結果指標である③「店舗売上」への影響についてはグループ会社直営店売上動向データを分析しました。
◆利用者への影響
外出自粛期間中、行動を制限した人は9割。ほとんどの人が普段とは違う行動をしていたことがわかります。
そのような制約のある中で利用した日常生活サービスを聞いたところ、コインランドリーの利用を減らした人は他のサービスと比較しても少なく2割。1割の人は利用が増え、7割もの人がいつもと変わらず利用していたと答えています。
◆経営者への影響
店舗運営への影響を経営者に尋ねたところ、6割の人が何かしらの影響があったと回答しています。
「影響」の内容については、店内での除菌やアルコール消毒など感染予防対策を求められたとの回答が一部ありましたが、大半の回答者は外出自粛により来店者が減ったと答えています。とくに、4月〜5月初めにかけて売上が低迷していたことが推測されます。
◆店舗売上への影響
弊社グループ企業直営店の既存店ベースの売上実績前年比は、4月は74%と落ち込みましたが、5月は90%とほぼ回復しており、さきほどの経営者調査の結果と符合します。6月になると123%と前年を大きく超える結果となり、コロナウィルスの影響は見られません。
2017年以降の売上変動をみると、2017年10月、2019年と2020年の7月に大きく伸びています。これはいずれも降雨量が例年よりも多かった月であり、売上変動に対する気候要因の影響の大きさがわかります。
◆まとめ
・外出自粛下においてコインランドリーの利用を減らした人はわずか2割
・店舗経営者の中で多少なりとも影響を受けたと感じる人は6割
・コロナウイルスの影響をもっとも受けた4月の既存店1店当たり売上は前年比3割ダウン
・長梅雨などの気候要因による売上実績の振れ幅はコロナウイルスの影響よりも大きい
つまり、利用者の多くは外出自粛期間中も利用しており、生活必需サービスとしてコインランドリーを利用していると考えられます。コロナウイルスによる売上ダウンは一過性のものであり、今年は梅雨の雨量が多かったこともあり、売上は回復基調となっています。
売上に大きく影響する要因としては、先ほどの「気候要因」のほかに「立地条件」があげられます。下図はコインランドリー経営者が今後出店をしてみたい立地の上位項目です。
スーパー・ドラッグストアなどの小売店併設が多い結果です。弊社ではこのようなデータと、これまでに培った経験をもとに、コインランドリーに最適な物件情報をご紹介させていただきます。
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当社はコインランドリー経営者の事業成功のため、市場の将来性と課題、店舗運営における対策などの情報を共有し、20年後も持続的に利益を生み出す店舗づくりを引き続き支援してまいります。
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