【展示会特集：アクア株式会社〈ブースNo.501〉】羽毛ふとん専用に続き、敷ふとん洗い専用コースも登場 高単価“ふとん洗い”で業界の市場拡大めざす
アクア㈱（本社：東京都中央区）では、2021年7月に敷ふとん洗い専用コースおよび敷ふとん専用乾燥機を新発売。これに先立ち2020年4月に「羽毛ふとん専用コース」をリリースしており、敷き・掛けを問わず、「ふとんが洗えるコインランドリー」の普及拡大を目指す。
さらに、西川株式会社との“洗えるふとんの共同開発”も進行中で、コインランドリーで洗うことを前提に開発した「コインランドリーで洗える羽毛ふとん」をコインEXPOにて出品、初お披露目だという。
■ふとん洗いに取り組む背景と狙い
アクアがふたたび、ふとん洗いに注力する理由はいくつかあるが、まずは人々の衛生意識の向上や、洗えるふとんの増加など、高まる市場ニーズへの対応が挙げられる。加えて、「ふとんを洗う」人は、まだ全体としては少数派であり、コインランドリーで簡単に洗えるとの認知が広がれば、市場規模の拡大が見込める。ふとんは一般衣類と比べて単価が高くなるため、オーナーにとってもメリットは大きい。
写真と図：一方回転と高い水位・回転数で予洗いすることにより、敷ふとんをドラムに張り付かせながら、洗濯液をしみ込ませる。その後の洗いでも一方回転と高い回転数で洗うことにより、押し洗い効果で中までしっかりと洗浄
実際に、先にリリースした「羽毛ふとん専用コース」の導入店舗は、まさに右肩上がりに増えており、アクアでも大きなニーズがあることを確信。さらに右頁上のグラフの通り、同コース導入店舗では導入前と比べ「1.3倍」のところもあるなど、多くの店で売り上げアップを実現。今回、「洗いたい」という潜在ニーズが、掛けふとん（羽毛ふとん）以上に大きいと思われる敷ふとんも対応可能となったことで、売り上げ面で羽毛ふとん専用コースと敷ふとん洗いとの相乗効果が期待できる。
一方で、家庭では洗えないふとんが、コインランドリーなら洗って乾燥まで数時間で、しかも手ごろな料金で行えるのは、消費者にとっても魅力。しかも、洗ったふとんは高温乾燥されることからダニ等も死滅、アレルゲンの低減で、清潔なふとんを使うことができる。
写真：敷ふとん洗い専用コースを搭載した洗濯乾燥機と、16年ぶりに“復活”した山型の敷ふとん専用乾燥機。これらはもちろん、コインEXPOにも出品される
■敷ふとん洗い専用コースおよび専用乾燥機
羽毛ふとん専用コースは、予洗いにより水をしみ込ませ、洗い時に洗剤液を浸透しやすくすることと、ドラムの回転数を上げることで、しっかりと揉み洗いするアクアの独自制御——が特長であった。今回登場した敷ふとん専用コースも同じく予洗いを行うが、一方回転と高い水位・回転数にすることにより、敷ふとんをドラムに張り付かせながら、洗剤液をしみ込ませる。その後の洗いでも一方回転と高い回転数で洗うことにより、押し洗い効果で中までしっかりと洗う。
実は、旧三洋電機時代には「ふとん洗い専用機」が存在していたのだが、今回は大型（7シリーズ）の洗濯乾燥機に専用コースを導入することで、敷ふとんにも対応できるようになった（現地にてマイコンのバージョンアップを行うことで既存機にも設定可能）。オーナーにとっては、専用機の導入はコストやスペース的に大きなハードルとなるが、それを解消。消費者も、いつも使っている機械であれば、コースを使い分けるだけなので気軽に利用できそうだ。
先にリリースした「羽毛ふとん専用コース」導入店舗は、導入前と比べ「1.3倍」のところもあるなど、多くの店で売り上げアップを実現！
また、「敷ふとん専用乾燥機」も、旧三洋電機時代の1998年に発売するも、当時はふとん洗いのニーズがそれほど高まっておらず、2005年に生産中止に。そのため、16年ぶりの“復活”となるが、▽ふとんの中までスピード乾燥（ポリエステル100％なら約20分〜）、▽台車の山型部分の高さを抑えることで、小柄な人でも楽々セッティング、▽運転前に「庫内リフレッシュ」で清潔感アップ、▽フィルターが前面引き出しタイプなので、メンテナンスが簡単——と、より使いやすくパワーアップ！
アクアでは、コインランドリー機器のトップメーカー※ として、ふとん洗いの品質向上を図ることで、売上アップによるオーナー支援および、業界活性化、全体の市場拡大を目指す。
※国内コインランドリー機器販売台数において。同社調べ（2020年12月現在）
写真：敷ふとん専用乾燥機は小柄な人でもラクラク敷ふとんをかけることができる。台車にかけたら、あとは押し込むだけ。キャスター付きなので動きはスムース
16年ぶりの“復活”
旧三洋電機時代に発売されていた「ふとん洗い専用機」と「敷ふとん専用乾燥機」。“復活”と表現しているが、専用洗濯機は洗濯乾燥機のコースとして、専用乾燥機も一段と使いやすく進化している
ランドリービジネスマガジン（ＬＢＭ）は、どなたでも無料でお読みいただけるフリー雑誌ですが
読者登録 いただきますと、毎号発刊時・サイト更新時にメールにてご連絡させていただきます。
読者登録 いただきますと、毎号発刊時・サイト更新時にメールにてご連絡させていただきます。
お読み忘れの無いように！ぜひご登録ください。
